府中保育園 創立のあゆみ

府中保育園が、仕事と子育ての両立を望む保護者の声に答えるべく誕生して、早いもので30年の月日が流れました。
府中保育園が大切にしてきたもの、これからに残していきたいものをあらためて見つめ直します。

ご挨拶

無認可保育園からの歩み

昭和43年、府中の地で池田土木株式会社として会社をスタートしました。創業から年数を重ねると、「母親も働きたいが子どもを預ける場所がない」という声をよく耳にするようになりました。そこで、自宅で子どもを預かることを知人に相談すると、府中市が無認可保育室を募集中とのこと。話はとんとんと進み、昭和51年に住吉町で30名の定員で池田保育室を開室するに至りました。その後、行政、地域、職員から多大なご協力をいただき、分梅町に昭和59年4月、社会福祉法人たけの子福祉会府中保育園を開園いたしました。

また、府中市内でも待機児童が問題となり、私が日新町に所有していた土地に、平成12年定員100名の第2府中保育園を建設。さらに平成21年には、西府駅前府中保育園分園を開園し、現在たけの子福祉会では、約300名の地域の子どもたちをお預かりしています。

すべての個性豊かな子どもたちが幸せであってほしいと願い、これからも歩みを進めて参ります。これまでご支援いただいたみなさまに感謝を申し上げるとともに、今まで以上にご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

社会福祉法人
たけの子福祉会 前理事長
池田 公夫

創立30周年をふりかえって

無認可保育室の8年を経て創立した府中保育園。当初は職員20名、園児は0〜3歳の乳児保育園で、65名の定員でした。草創の苦難を克服し、常に「地域が求める保育園とは」と問い、子どもの幸せを追い続けてきました。時代の流れをひしひしと感じつつ、多くの人と出会いと別れを経験しながら、夢中で走ってきた30年間でした。

創立以来続く府中保育園の特色は、裸足保育です。子どもの足は、第二の心臓ともいうべき重要な器官なので、入園時と卒園時には必ず足型をとり、子どもの成長を実感できる記念品として保護者の方にお渡ししています。土台となっている「理念」は、保育の原点です。社会の変化とともに価値観も多様化し、家庭のあり方も変わってきました。しかし、どのような社会になっても、人間としてより良く生きるための土台は普遍です。これからも、一人一人を大切にし、園児が自分の力でしっかりと歩いていけるよう、心と身体を育てていきます。

また府中保育園の旧園舎は昭和59年に建設され、長年の経年劣化に伴い、その都度修繕や増改築で対応してまいりました。しかし設備の老朽化は免れず、たけの子福祉会では府中市とも協議の上、新園舎の建て替えを中長期事業として計画しました。令和に入り、園舎周辺用地の賃借をすすめ、旧園舎の土地に新園舎の建設が始まりました。令和4年の仮設園舎生活を経て、同年11月末に新園舎が完成、令和4年12月5日に新しい環境での保育がスタートすることとなりました。新園舎の建設においては、災害に強い建物、子どもの安全を守る設計、地域と共に歩むという3つのコンセプトを掲げ、職員プロジェクトチームを発足させすすめてまいりました。現場職員から多くの声を取り入れ、旧園舎から改善された環境でより一層の豊かな保育を地域と共に実現できるよう邁進してまいります。

保護者、地域、職員が一体となり、今までの経験を活かして、信念をもって誠実に、保育内容の向上に努める所存です。府中保育園が、卒園した子どもたちにとっての心のふるさとであるよう、一歩一歩前進してまいります。

社会福祉法人
たけの子福祉会 園長
池田 麻子
（現　理事長）

思えばいろいろありました　府中保育園 これまでの歩み

• 1976年6月

  無認可池田保育室開室

  定員30名（0〜5歳児まで）
  

• 1984年3月

  東京都より社会福祉法人たけの子福祉会設立認可

   

• 1984年4月

  府中保育園設立認可

  定員65名（3歳児まで）
  はだし保育の実施
  産休明け保育・11時間保育の実施
  

• 1988年4月

  職員作詞作曲による『園の歌』完成

   

• 1992年4月

  すくすく保育（障がい児等）開始

   

• 1993年5月

  保育スペース拡大のため保育園改修工事及びバルコニー増築工事

   

• 1994年4月

  19時までの園長保育事業開始
  アレルギー除去食対応開始

   

• 1994年12月

  園児命名の『スーパージャンボすべり台』を園庭に設置

  アスレチックも組み込まれたすべり台が、あまりにも人気だったため、2台のすべり台をつなぎ合わせ、大きなすべり台に改築しました。
  

• 1996年9月

  保育活動増進のため園庭拡張

   

• 1996年10月

  無認可保育室・姉妹園『キッズランド府中』開園

  定員20名
  

• 1997年4月

  定員変更に伴う園舎増築（屋上階段・フェンス・防水加工）

  定員100名（0〜5歳児まで）

• 1998年7月

  定員変更に伴う厨房設備機器工事

   

• 1999年4月

  情操教育のため『リトミック保育』導入

  幼児クラス
  

• 2000年4月

  体力増進のため『プール教室』開始

  4、5歳クラス
  

• 2000年12月

  社会福祉法人たけの子福祉会　第２府中保育園開園

  定員100名
  

• 2002年4月

  20時までの延長保育事業・夕食提供開始
  園バス購入・学童受け入れ事業『たけの子クラブ』発足

  学童保育は18時までなので、夕方、バスで地域の学童保育所８ヵ所に子どもたちを迎えに行き、20時まで預かる事業を始めました。
  

• 2002年7月

  園ホームページ開設

  

• 2003年1月

  姉妹園『キッズランド府中』東京都認証保育所（A型）認可

  定員30名

• 2004年4月

  防犯対策として『学校１１０番』導入

   

• 2004年11月

  府中市長より、社会福祉増進の功労が認められ表彰授与

   

• 2005年2月

  施設設備拡充のため全クラス床暖房完備

   

• 2006年1月

  食育推進評議会より、奨励すべき活動として食育表彰授与

   

• 2007年11月

  東京都推進第三者評価実施

   

• 2007年12月

  就労家庭支援のため『年末保育』の実施

  自営業など、年末も休めない保護者からの要望を受け、周辺の保育園に先駆けて始めました。
  原則29日、30日の2日間は通常通りの保育をし、給食もあります。

• 2008年4月

  職員作詞作曲による『九九の歌』ＣＤ完成

  小学生になった時に嫌々覚えるのではなく、楽しい気持ちで九九にふれてほしいという願いが込められた歌です。
  園児は、元気にフルコーラスを歌えるようになって卒園します。
  

• 2008年6月

  保護者へのメール配信システム導入
  さらなる避難経路充実のため、屋上階段設置

   

• 2008年7月

  園児・保護者・職員命名による園キャラクター『トコトコちゃん』誕生

  

• 2009年10月

  分園・トコトコちゃんランド開園（定員25名）
  姉妹園・キッズランド府中認可保育開始（定員54名）

  

• 2010年11月

  東京都推進第三者評価実施

   

• 2010年7月

  定員増に伴う、大規模修繕工事

  定員122名

• 2011年4月

  家庭支援充実のため『体調不良児型病児保育事業』開始

  

• 2011年10月

  東京都知事より社会福祉事業発展の功労が認められ、東京都功労者表彰授与

  
  

• 2013年4月

  創立30周年記念碑・レリーフモニュメント（安藤 泉作）設置

  

• 2013年11月

  社会福祉厚労者厚生労働大臣表彰授与・創立30周年記念式典挙行

  
  
   

• 2017年6月

  住吉町キッズファーム用地購入

  

• 2017年10月

  社会福祉充実計画として、施設の建て替え計画を理事会で承認

• 2022年1月

  住吉町仮設園舎に移転

  

• 2022年12月

  分梅町旧園舎敷地に新園舎完成、移転

  

• 2023年1月

  新園舎竣工式挙行

  

• 2023年10月

  創立４０周年記念